離婚したら、この先どうなるんだろう…
「法律のことが
よく分からなくて怖い」
「離婚したらどうなるのか分からない」
「知識がないから何を
したらいいのか分からない」
不倫や離婚の
相談を受けていると
こういう言葉をよく聞きます。
私も最初は、その言葉を
そのまま受け取っていました。
知らないから怖いんだな。
分からないから動けないんだな。
そういう時もあるよね。
私もそういう時あったなって。
でも、単純に
わからないなら
調べればいいだけですよね。
今は、検索をすれば
ある程度のことはすぐに分かります。
離婚するには何が必要なのか。
慰謝料はどうやって請求するのか。
相手が離婚を拒否したらどうなるのか。
調停って何をするのか。
裁判になったらどうなるのか。
分からないことがあったとしても
「知る方法がない」わけではない。
それなのに、なぜずっと
「分からない」と言いながら、
調べないままでいるんだろうか。
調べても理解できないほど
難しいことなわけでもない。
私もなーんにも知らない
世間知らずババアだけど
わからないことは調べて
証拠の撮影をすることも
調停も訴訟も一人でやってきた。
私は知らないこととか
わからないことが嫌なので
すぐ調べて理解できるように
動けるようにしていくけど
そうではない人も多くて
そこを考えていくと
そのタイプが怖いのは
「知らないこと」そのものでは
ないんじゃないか?
本当に怖いのは、
知ってしまった後なんだろうな
って思うんですよね。
例えば、
離婚について調べる。
これから先に何が起こるのか
少しずつ具体的に見えてきます。
時間がかかるかもしれない。
相手とやり取りを
しなければならないかもしれない。
お金のことを考えなければ
いけないかもしれない。
自分が想像していた以上に
大変なことが待っているかもしれない。
逆に、
「え?そんなに
難しいことじゃなかったんだ!」
と分かることもある。
でも、どちらにしても
一度知ってしまったら
その次に出てくるのは
「じゃあ私はどうする?」
という問いですよね。
そこから先は、
自分で決めなければいけない。
それが怖い人は
調べるのか。
証拠を集めるのか。
夫と話すのか。
離婚するのかしないのか。
今の生活を続けるのか。
別の人生を選ぶのか。
知らないままでいれば
その決断を先延ばしにできる。
「分からないから仕方ない」
って言っていれば
今はまだ何も決めなくていい。
だから、無意識に
「調べない」という選択を
している人もいるんじゃないか
って思うんですよね。
これは、怠けているとか
弱いという話ではなくて
現実を知った後の自分を、
まだ受け止める準備ができていない
っていうだけなのかもしれない。
知らなければ
傷つかずに済む。
知らなければ
失敗する可能性も考えなくて済む。
知らなければ、
「私は本当はどうしたいんだろう」
っていう問いにも答えなくて済む。
だから、
「分からないんです」という場所は
ある意味とても安全なんですよね。
でも、その安全な
場所にずっといる限り
不安そのものは消えない。
むしろ、
正体が分からないままだからこそ
恐怖だけがどんどん大きくなってく。
私自身、
夫の不倫を経験したとき
最初から法律に詳しかった
わけではなくて
離婚についても
慰謝料についても
証拠についても裁判についても
知らないことだらけでした。
でも、
わからなければ調べたし
調べてもわからなければ
弁護士に聞いて理解を深めたり
専門書と判例を読んでさらに調べました。
そうやって知りたいことを
一つずつ知っていくと
「何が起こるか分からない」
という漠然とした恐怖が
「もしこうなったらこうすればいい」
っていう具体的なものに
変わっていったんですよね。
現実はまだ何も変わってない。
嫌なことは嫌だったし
怖いことは怖かった。
何も変わってない。
でも、何が起こるのか
わからない状態よりも
ずっと対処しやすくなりました。
人は、正体のわからない
ものを必要以上に怖がる。
頭の中だけで考えていると
「とんでもないことになるかもしれない」
「私には絶対無理かもしれない」
って、どこまでも恐怖を
膨らませることができてしまう。
でも、実際に調べてみると
「ここまでは自分でできる」
「ここからは専門家に頼ればいい」
「この場合はこういう選択肢がある」
っていう感じで少しずつ
自分の状況の輪郭が見えてきます。
で、輪郭が見えれば
次に何をすればいいのかも
どんどん具体的に見えてくる。
だから、私個人的には
「調べる」という行為は
ただ知識を増やすことではない
と思ってます。
現実を見ること。
そして、その現実の中で
自分はどうしたいのかを考えること。
つまり、自分の人生を
自分で引き受け始める
っていうことなんだと思います。
もし今、
「どうなるか分からないから怖い」
と思っていることがあるなら
本当に怖いのは
分からないことなのか。
それとも、分かった後に
何かを決めなければならないことなのか。
一度、自分に聞いてみてください。
知らないことが怖いんじゃなくて
知った後の自分を
まだ信じられていない
だけなのかもしれません。
でも、現実は、
見てしまった方が案外シンプルです。
そして実際にそこまで来たとき
「思っていたより、私、
大丈夫だったかもしれない」
って気づくことも多い。
怖いからこそ、まず知る。
全部を決めなくていいし
今すぐ何かをしなくてもいい。
ただ、わからないものを
わからないまま放置しない。
その小さな一歩だけでも
漠然とした恐怖は少しずつ
「自分で対処できるもの」に
変わっていくと思いますよ。

