ちゃんと前向きに考えてるのになんでこんなに苦しいんだろう
ネガティブなことは
考えないようにしている。
できるだけ前向きに
捉えようとしている。
「ありがとう」と感謝
することも意識しているし
嫌なことがあっても
「これにも何か意味があるんだ」
と考えるようにしている。
なのに、
なぜかずっと苦しい。
頑張って前向きに
考えているはずなのに、
心は全然軽くならない。
むしろ、ちょっとしたことで
急に落ち込んだりイライラしたり
誰かの言葉にものすごく反応したりする。
そして今度は、
「こんなことで
落ち込む私がダメなんだ」
「もっと前向きにならなきゃ」
「いつまでこんなこと
引きずってるんだろう」
と、また自分を責める。
もし、こんなことを
繰り返しているのなら
もしかすると必要なのは
もっとポジティブになること
ではないのかもしれません。
私は、人と話していて時々、
不思議に感じることがあります。
口にしている言葉は、
とても前向き。
ネガティブなことも
ほとんど言わない。
なのに、どこか頑なで、
何を伝えても受け取れない。
「こういう考え方もありますよ」
と伝えても
「でも……」
「どうせ無理だと思います」
「それは私にはできません」
と、全部跳ね返してしまう。
一見すると、頑固な人、
変わりたくない人にも見えます。
でも、よく話を聞いていくと
その人の内側では
「なんでこんなことになったんだろう」 「私がダメだからだ」 「こんな自分じゃダメだ」
という言葉がずっと
渦巻いていたりするんです。
つまり、ネガティブな
感情がないわけじゃない。
ただ、出すことを
自分に許していない。
本当は腹が立っている。
悲しい。
悔しい。
寂しい。
許せない。
なのに、
その感情が出てくるたびに
「そんなこと考えちゃダメ」
「もっと感謝しなきゃ」
「前向きに考えなきゃ」
と蓋をする。
だから、外に出ている
言葉はきれいなのに
内側はどんどん苦しくなっていく。
私は、押さえて沈めて
封じ込めた感情って
知らず知らずのうちに発酵して
後後割と危険なガスを発生させるよな
みたいな風に思っていて
溜め込めば溜め込むほど
モヤモヤするし爆発する時は
とっても大きな規模になる。
だけど、そういう感情は
ちゃんと感じていくと
「私は本当はこれが嫌だったんだ」
「こんなに我慢してたんだ」
「本当はこうしてほしかったんだ」って
自分を理解するための
超重要なものに変わっていく。
でも、出てきた瞬間に蓋をして
感じることをずっと禁止していたら
行き場を失った感情は
内側に溜まり続けます。
ずっとモヤモヤする。
同じことを何度も考える。
ある日突然、どんと落ち込む。
些細なことで爆発する。
それは、あなたの感情が
おかしいからではなくて
ずっと出口を塞いできたから
なのかもしれないんですよね。
「ネガティブを
ポジティブに変えましょう」
という話もよくあるけど
感じたものをすぐ思考で
上書き変換するのは
私は順番が違うなと思っていて
まずは、そのまま存分に
ネガティブを感じていい。
ムカつくならムカついていい。
悲しいなら悲しいでいい。
許せないなら、
「私はまだ許せないんだな」
でいいんですよね。
で、その後に
「何がそんなに悲しかったんだろう」
「私は本当はどうして
ほしかったんだろう」
と自分に聞いてあげる。
「そりゃ嫌だったよね」
「そりゃ悲しいよね」って
自分が自分の気持ちを
わかってあげる。
そこをすっ飛ばして
「でも感謝しなきゃ!」
「この出来事にも意味がある!」
「相手にも事情があるから!」
「いい方向に捉えなきゃ!」
みたいな感じで上から
別の言葉を無理やりかぶせても
本当の感情はなくならない。
ただ、見えないところに
押し込まれるだけ。
例えば、
部屋の壁に穴が空いてさ
覗いたらシロアリが家を
食べてる状態なのに
シロアリは見なかったことにして
一生懸命に綺麗な壁紙に張り替えて
穴をふさいでるっていう感じ。
きもいでしょ。笑
で、ここで大切なのは
感情を感じるということと
何を選ぶかは別だということ。
腹が立っても全然いいけど
腹が立ったからといって
その感情のまま誰かを攻撃する
必要はとくにないですよね。
悲しんでいいけど
悲しいからといって
これから先の人生まで
全部諦める必要はないですよね。
誰かを好きになっても
ずっと好きな気持ちだけで
永遠にいるわけではなくて
すっごい好きな人であっても
こいつうざいなっていう時も
ここ嫌いだわーって部分も
ムカつく時もあるわけです。
「もう全部どうでもいい」
と思う日があってもいいけど
その日のその一瞬の感情に
未来の選択まで任せなくても
いいわけです。
まず感じる。
自分の気持ちを
ちゃんと受け止める。
そのあとで、
「じゃあ私はどうしたい?」
を考えればいいんですよ。
無理にポジティブな
人になろうとしなくてよくて。
怒る自分も
悲しむ自分も
嫉妬する自分も
弱音を吐く自分も
全部がここにいていい。
そうやって、自分の中に
あるものを否定しなくなったとき
少しずつ拗れた自分の心が
ほぐれて柔らかくなっていきます。
「こう考えなきゃ」
「こんな自分じゃダメ」
「前向きでいなきゃ」って
自分を縛る必要もなくなっていく。
もしかすると、
ずーっと苦しかったのは
ネガティブだったからではなくて
ネガティブな自分を許してこなかった
からなのかもしれないよね。
もっと前向きに
なろうとする前に、
今の自分が何を感じているのか?
まずはそこを、
自分だけは無視しないで
あげてほしいなと思う。

