わたしのこと

自分の気持ちが何もわかりませんでした

私はいつも、1日に何度も
ベランダの向こう側に
見える風景を眺めます。

昨日も今日も、
風に揺れる木々をぼーっと眺めて
葉っぱがゆらゆらと風に踊っていて、

ゆーっくり
ふわふわ流れる雲を眺めて
遠ーくの方に
飛んでる飛行機を眺めて
空の白と青と水色の
グラデーションを眺めて

耳をすませば、
鳥がさえずっていて、
遠くでどこかの犬が吠えていて。


そんな何気ない風景の中で、
私は「あぁ、気持ちいなぁ〜」
って呟いて、味わいます。


「今この瞬間、なんの問題もない」ことを。

「今この瞬間、私は大丈夫」なことを。

「今この瞬間、自分を満たしている」ことを。

これを私が毎日何回も何回もやるのは、
この感覚感情がとても心地よくて幸せで
満たされていて気分が良いからなんですけど、

「今この瞬間、なんの問題もない」
ということを
常に自分が自分で認識してあげることで
心をふわっと軽くして、
呼吸が深くできるようになってて
気持ちを楽にすることができて
自分の内側に自分が欲しい感覚感情、
私の場合は安心が拡がるんです。

私はいつも、
自分で全てを決めて動ける自由な感覚と
私は私のままで大丈夫、なんの問題もない
っていう安心感が欲しい人間なので。


ただ風に吹かれて、
木々の揺れを見ているだけなのに
私にとってはそれがとても豊かで、あたたかくて。


なんだか、ものすごく
満たされている自分を感じるんですよね。

でもね、こんなふうに
“気持ちが良い”
“気分がいい”
“この感じ、いいなぁ”
“幸せだなぁ”って
思うことや素直に感じられるようになるまで、
私はずいぶん長い時間をかけてきました。
(2020年から毎日やってるんでね。)

感情がわからなくなっていたあの頃

2019年、夫の不倫が発覚してから、
私の人生はすべてひっくり返りました。

逆ギレされ、「お前が悪い」「出ていけ」と言われ、
義理の家族からも実の家族からも見放されて、
誰一人として味方はいなかったし
誰にも助けてもらえなかった。

トリプルワークをして、
お金をつないで、犬たちを守って。
とにかく“生きる”ことに必死だった。

そんな時期がありました。

でも実は、
それ以上に苦しかったのは、
「自分はどうしたいのか」
「何を感じているのか」
がまったくわからなかったこと。

誰かに助けて欲しくて
いろんなところに相談に行っても
「何をしたいの?」って聞かれると
私はわからなくてなにも答えられなかった。

今まで、
自分はわりと好き勝手やって
自由に生きてこれてたと思ってたけど
不倫発覚をきっかけに、
実は全然そんなことなくて

実際は、
なんとなくで生きてきた
これまでの人生の中で、
”自分で選んだものなんて何もない”
っていうことに
だんだん気がついていったんですよね。

幼少期から大人の顔色を窺って
親の言うことを聞いて
怒らないようにご機嫌を取って

小中高と学校生活も
何をどうしても結局いじめられるし
自分で何かがどうこうできるとか
何もどうしようとも思わなくなっていって

人に合わせてばかりで、
なんとなくその場がうまく回ればいい
っていう感じで
自分の感情も言いたいことも
押し殺して生きてきてたんですよね。

そんな感じでずーっと生きてたから
感情を感じるっていうことを
避けて生きてきたわけです。

楽しいとか、好きとか、
そういうものは誰でも好きですが、
人の顔色を窺ったり気にしちゃう人、

相手の機嫌が悪くなると怒られるとか
自分はここにいられない、っていう
思い込みとかがある人の場合、

ネガティブな感情を感じるのを
極端に避けようとするので、

真面目に真剣に言わないと
いけないような場面でも
ヘラヘラしてしまったり
笑って誤魔化してしまったり

革新には触れないように
なぁなぁにしてしまうことを
選択し続けてきてるんですよね。

そのようにしてしまってる人は
そうしているっていうことすら
気づかないで生活してるんです。

だから私は、
不倫発覚時にはすでに
“感じ方”そのものが
わからなくなっていたんです。

不感症のように、
自分の内側と切り離されていた。

「気分のよさを最優先する」という言葉との出会い

私自身がそうだったのと、
同じカウンセラーのサポートを受けてた
多くのサレ妻仲間たちもそうだったんだけど、

旦那と再構築したくて
夫婦関係を修復したくて
不倫をやめて欲しくて
夫婦カウンセラーに相談しにいったり
継続サポートを受けたりすると思うんだけど、

実際は、
”そこを目的にして
カウンセリングやサポートを
していないんじゃないか?”
っていうこと、

”再構築するための方法を教えてくれる
カウンセラーやコーチはいない”
っていうことに途中で気づくと思います。

そこで「騙された!」とか
「つけ込まれたんだ!」って
思う人もいると思うし
私も実際にそう思って
自分が雇ってたカウンセラーに
直接聞いてみたんだけど、
帰ってきた答えは

「他人を変えることはできないし
他人と比べるのも意味がない。
変えられるのは自分だけだし
比べることができるのも
今の自分と過去の自分とだけだよ」

っていう感じでした。

確かにーーーー!!って
それ以上何も言えないし、
自分の前提がズレてただけだな
っていうふうに思った。
っていうことがありました。

要は、
夫の不倫で悩むサレ妻は
常に相手をどうにかすることを考えていて
相手をどうにかするための方法を探していて

夫の不倫で悩まない人や
その悩むから抜けていく人は
常に自分をどうにかすることを考えて
常に自分をどうにかするための方法を
探しているっていうことです。

つまり、
「サポートを受けたけど変わらなかった」
って思っているのは前者で、
後者のマインドを育めた場合に限り
現実を動かしていく力が身につけられるので
自分も相手も変わっていくという
変化を感じられるということなんですよね。

不倫に対処していくというのは、
法的対処なので主に物理的なものです。

不貞は、感情云々以前に、
法律違反だからですね。

夫婦問題は、
婚姻制度の問題なので
これも物理的な書面や
行動での対処になります。

不倫問題と夫婦問題、
そして人間の感情っていうのは
それぞれ全くの別物だよってことです。

夫の不倫に悩むサレ妻たちは
これら全てのことに向き合って
全てのことに対応していく必要があって
全てを同時進行で進めていかなければ

「慰謝料請求したのに何も変わらない」
「不倫は終わったのに全然関係が良くならない」
「不倫相手と別れても再構築できない」
「不倫が終わってるのかどうかわからない」
みたいな宙ぶらりんな状態になります。

私も、自分が選んだ
カウンセラーの1年間のサポートの中で
不倫や夫婦、という形式的なものに対して
向き合って行動して対応してきたので
このまま不倫を解決したところで、
自分の感情はどうなるのか?と考えて

少し先を歩いていた
先輩サレ妻の状況を見た時に
上記のような状態になっているのを見ることが
かなり多かったんですよね。

で、私はそうならないように
その人たちとは別の、違う何かを
取り入れる必要があるっていうことを
ものすごく強く思ったんですよね。

まさにこの時が、
自分をなんとかすることに
完全にフォーカスした瞬間だった気がします。

それまでは、
不貞や婚姻制度の中で、
自分ができることに集中して
取り組んできたっていう感じでしたが

その時は、自分の”状態”に
意識を向けられたんですよね。

「自分がずっと苦しいまま
自分も現実も変わらないよりも
現実が変わっても変わらなくても
自分が少しでも楽になれたら
そっちの方がいいじゃん」
って思ったんですよね。

そんなときに出会ったのが、
エイブラハムの“赤本”。

その中に書かれていたのが、
「気分のよさを最優先する」
という言葉でした。

私は心も頭もカッチカチだったので
全然意味がわからなくて。笑

それでもどこかで、
「こう書かれてるから大事なんだろうな」って思って
「気分のよさ」ってなんだろう?と
検索してみたんです。

ハッピーちゃんが教えてくれた“気分がいい”という感覚

そこで出会ったのが、ハッピーちゃん。

彼女もエイブラハムの教えを読み、
実践し、「気分のよさを最優先して生きる」
っていうことを発信して、体現していた。

その中で、こんなことを言っていたんです。

「気分がいいっていうのは、
ほんの一瞬でもいいからホッとできることだよ」って。

その言葉を聞いたとき、
私の中で何かがほどけました。

私の毎日は、必死すぎて、
ホッとできる瞬間なんてひとつもなかった。

いつ責められるかわからない、
どんな言葉が飛んでくるかわからない、
誰も味方がいない、
自分でなんとかしないとやばい、
あれはどうしよう、これはどうしよう
こうなったらこうしよう、みたいな
過去と未来の恐怖と不安でいっぱいで

そんな毎日だったからこそ、
たった一瞬ホッとできることがどれだけ貴重か、
ものすごくよくわかったんですよね。

私が始めた“気分のよさ”の練習

それから私は、
「気分がいい瞬間」っていうのを
あえて探したり作るように意識してみました。

まず、スマホのタイマーを使って
1時間おきに通知が来るように設定。

なんのタイマーかって?

「今どんな気持ち?」の問いかけ。

タイマーがブブブッってなったら、
「今どんな気持ち?」と自分に問いかける。

これをまず1時間おきにタイマーで
自分の日常の中での習慣にする。

仕事中でも、机の上や
ポケットでスマホのバイブがきたら、
「今どんな気持ち?」
「今何考えてる?」
「今何したい?」
「今何飲みたい?」
っていうのを
自分に問いかける時間にする。

自分の気持ちを聞く練習を
自分の日常で取り入れていくのが大事。

そうしていると、
自分の感情を見る癖がついて
自分の言い分を聞いてあげられるようになって
自分の望み、欲が見えてくる

そしたら、初めて、
自分の望みを叶えてあげられる
自分のために動いてあげられるのだ。

そのうえで、
自分の心地よさ、気持ちよさ、
快適さ、いい気分というものを感じてく。

*空を見て「わぁ、きれいだな」って思えたとき
*お風呂に浸かって「うぁ〜、気持ち〜」って感じたとき
*コーヒーを飲んで「うまぁ」って自分が喜んだとき
*風が肌に触れるのを感じたとき
*愛犬たちがすやすや寝てるのを眺めてる時

その一瞬の感覚を、自分にちゃんと
味わわせてあげるようにしたんです。


ほんの数秒でいい。


それだけでも、自分が少しずつ
戻ってきた感じがありました。

感情は人生を創る“センサー”

エイブラハムも言っているけど、
感情は、人生を創るためのセンサーです。

気分がいい=本来の自分と一致しているサイン

気分が悪い=どこかでズレてるというサイン

だからこそ、
そのセンサーを無視して
「正しさ」や「他人の期待」に従って生きていると、
どんどん自分が見えなくなっていく。

でも逆に、

「今、私はどう感じてる?」

「気分がいいのはどっち?」
って
いつも自分に聞いてあげると、
ちゃーんと人生の方向が見えてくる。

まとめ

私は、
風に揺れる木々を見ていて、

「気持ちいいな」と思えている。

それは、
“ちゃんと感じられる自分”が
今ここにいるサインで
自分の感覚感情にフォーカスできている
自分でいられてるよっていうこと。

“気分がいい”というのは、

無理に前向きになることじゃなくて

今この瞬間、
「ただ、ホッとすること」
れだけで、人生は変わっていきます。

あなたの今の日常の中に、
「ホッとできる一瞬」はありますか?

それは、どんなときですか?

最近、「あぁ、気持ちいな」
「気分がいいなぁ」って
フッと心が軽くなる瞬間はありましたか?

その一瞬が、めちゃくちゃ大事です。

その一瞬を、1日の中で
どれだけ作れるか?にかかっています。

自分を一瞬でもいいから
ホッとさせてあげること。

ここをめっちゃ頑張って、
ここにめっちゃ努力してください。


その一瞬のほっとする感覚、
フット軽くなる安心感が、
あなたの自分らしさや感情を
取り戻すきっかけになります。

ぜひ、試してみてください🌷