あの日まで私は、
「この人と一緒なら大丈夫」
って信じてた。
結婚して、これからも二人で
人生を積み重ねていくんだって、
当たり前のように思ってた。
10年一緒にいて、
これからもずーっと
一緒にいるんだと思ってた。
でも、突然それは崩れました。
結婚して半年後、夫の不倫が発覚。
「なんで？」「どうして？」
私は何を信じてきたの？
現実が受け止められなくて、
ただただ呆然としたのを覚えてます。
“信じてた人に裏切られると、
自分自身を否定されたような気持ちになる“
「愛されていなかった？」
「私が悪いのか？」
「私のどこが悪かったのか？」
「私には魅力がないのか？」
そんなふうに、
何度も自分を責めました。
動けなかった私が選んだ“最初の一歩”
最初はとにかく、
感情がぐちゃぐちゃで。
怒りも、悲しみも、寂しさも、
裏切られたショックも、
全部いっぺんに来て
まともに考えられなかった。
なんとかしなきゃと
いろいろ頑張ってみたけど
何も変わらなくてどんどん悪化して
何もかもが次々に崩壊していく。
「あぁ、もう
何をしても無駄なんだな」
「私には何もできない」
これから先の自分の未来が
何も見えなくてお先真っ暗で
何をどうしたら良いのか？
何をどうすることができるのか？
お手上げだった。
それがすごく悲しくて辛くて
苦しくて寂しくて、悔しかった。
何にもできない自分に、
何にもない自分に、
こんな状態になっても
どうしようもない自分に
心底うんざりした。
どん底にたどり着いた音がした。
もうあとがない。
私には何にもないんだから。
そこから私は、
不倫問題の解決と、
“自分を整える”ことに
全力を注ぎはじめました。
感情を無視しないで、
まずはノートに全部書き出した。
汚い感情も、
弱い自分も、正直に。
最終的にどうにもならないなら
その時にそうしたいと思ったなら
○人もしょうがないよなって思った。
だから、綿密な実行計画を立てて、
刑務所に入ることになったときの
人生計画も立てた。
んで、その最終的な
行動になるまでの間に
もっと手前の簡単なことが
山ほどあることに気がついた。
最終的にそうするなら、
その前にできることが
めっちゃある。
それを、一つひとつ
片っ端からやっていった。
張り込みと尾行もこの一環。
拘束監禁してみたのもこの一環。
不倫相手の実家に突撃したことも
職場に乗り込んで叫び散らして
警察呼んで大騒ぎをして楽しんだのも
本人訴訟も全部、この一環。
自分の思ったことを
自分が思ったようにやること。
私はこれを徹底した。
だって、
もうあとがないんだから。
「夫がどうか」より「私がどう生きるか」
ジャーナリング、内観、
読書、瞑想、コーチング
興味のあることを片っ端から
学んでやってみて
自分に取り入れてていく中で、
「私は今何を考えている？」
「私は今何を感じている？」
「なんで私はそう思う？」
「私はどうしたいのか？」を、
1日に何度も何度も、
自分に問いかける日々でした。
（厳密には1時間ごとに
タイマーをかけて習慣化した）
気づけば私は、
「夫がどうか」ではなく、
「私がどう生きたいか」に
意識が向くようになってた。
裏切られた経験は
人生を壊すくらい酷くて
痛い痛い出来事だったけど、
実は、
「自分を生き直すきっかけ」だった。
昔の私は、
「愛されること＝幸せ」
「必要とされる＝幸せ」
「好きでいてもらう＝存在価値」
だと思ってた。
今の私は、
自分を大切にできることこそ、
幸せの土台だと実感してる。
自分が自分に満足できていれば
それでいいのだ。
嫌われても誰もいなくても
何度どう思われていても
自分が自分らしく
楽に自由にのんびり楽しく、
私がそのまんまでいられれば
私はそれが良い。
自分らしくいられないなら
その場所も関係も私にとって
なんの快もないどころか
不快が積み重なってくだけで
不要なのものだ。
裏切られたことで、本当の自分に出会えた
信じてた人に裏切られたとき、
自分の存在すべてを
否定されたような気持ちになるよね。
でもその痛みの中には、
どこかでふと望んだ理想の自分に
なっていくために必要だったことで
それは確実に、
“本当の自分に出会う入り口”が隠れてた。
私は裏切られたことで、
一人ぼっちになったことで、
誰よりも、
自分に誠実に生きる覚悟ができた。
まとめ
そもそもの話、
不倫とは何か？
夫婦とは何か？
夫とは？妻とは？
“裏切られた”と
感じるのはなぜなのか？
っていう根本的な、
自分が生きているうえでの
自分の前提の部分を
見つめ直す必要があって、
そのタイミングが
「今来てますよ」
っていうこと。
同じように苦しんでる方へ
私の経験が、ほんの少しでも
幸せの転換点になったら嬉しいです。
