人間関係も仕事も続かないんです
「人間関係も仕事も続かないんです」
というお客様。
仕事を変えても長く続かない。
友達とも、最初は
仲良くできるのに、
だんだん関係が悪くなる。
恋人ができても、
ある程度の期間が経つと、
うまくいかなくなる。
そして最後には、
「また人が離れていった」
「どうして私は、何をやっても
長続きしないんだろう」
「私は誰かと長い付き合いが出来ない」
「ずっと一緒にいることが出来ない」
と悩んでしまう。
人間関係が続かない人って、
必ずしも自分から突然
離れているわけもなく。
最初は相手に
嫌われないように合わせる。
仕事では期待に
応えようと頑張る。
友達に嫌なことを
言われても我慢する。
恋人には、本当は
嫌なのに「いいよ」と言う。
夫婦でも、
「これくらい私が我慢すればいい」
「こんなことを言ったら揉める」
と、自分の気持ちを飲み込む。
そうやって自分では
気づかないうちに
「相手にとって都合のいい自分」
になっていく。
すると、最初は
うまくいっていた関係が、
少しずつ苦しくなってくる。
我慢が積み重なれば、
余裕も自分の充電もなくなる。
本音を言えないから、
相手への不満が溜まる。
相手も
「なんだか最近冷たい」
「前と違う」と感じたり
実際にそう言い始める。
そして、会話が減る。
イライラする。
喧嘩が増える。
自分の気持ちも
相手の気持ちも
更に聞かなくなる。
仕事なら、職場に
行くこと自体が苦痛になる。
友達なら、
会うことが億劫になる。
恋人なら、一緒に
いることがしんどくなる。
夫婦なら、同じ空間に
いることも苦痛になるし
家の中で会話がなくなるから
家にいないようにしていく。
そして最終的に、
自分から離れることもあれば、
相手が離れていくこともあるし
関係そのものが悪くなって、
結果的に離れることになる。
つまり、
「突然関係が終わった」
のではなくて
その前から少しずつ、
自分らしくいられない
関係になっていたよね
ということがあるんです。
ここには、一人ひとり
違う思い込みや価値観が隠れています。
「嫌われたら終わり」
「人に迷惑をかけてはいけない」
「ちゃんとしていないと愛されない」
「役に立たないと価値がない」
「相手に合わせるのが優しさ」
「本音を言ったら嫌われる」
「我慢するのが大人」
こういう思い込みがあると
自分ではそれが当たり前だから
無理をしていることに気づけない。
たとえば、
「嫌われたくない」と思っている人は
嫌われないように本音を隠す。
「ちゃんとしていないと愛されない」
と思っている人は、必要以上に頑張る。
「人に頼ったら迷惑だ」
と思っている人は、一人で全部抱える。
「自分の希望より相手を
優先するのがいい人なんだ」
と思っている人は、
自分の望みを後回しにする。
そして、これを何年も
何十年も続けていたら
自分で自分をずーっと
傷つけていることになるので
どんどん自分を見失うし
実際の暮らしの中で疲れる。
だから、
「この人といると疲れる」
「この仕事は合わない」
「もう無理」となる。
でも、
そのとき本人は、
「相手が嫌になった」
「職場が嫌いになった」
「また人間関係に失敗した」
と思う。
だけど、
そのもっと手前には、
「私は自分のままで、
ここにいられなかった」
ということがあるのかもしれない。
だから、もし仕事でも
友人関係でも恋愛でも、
何度も同じことが繰り返されてるなら
「相手に問題があった」
だけで終わらせないで
私はこの関係の中で、
どんな自分になっていたんだろう?
と、一度見ることも大切。
そして、これは
夫婦関係にも同じことが言えます。
特に、不倫のような
出来事が起きたとき。
これは、自分から関係を
終わらせたわけではありません。
相手の行為によって、
否応なく関係性が壊されることもある。
不倫をした責任は、
不倫をした本人にあります。
だから、
「自分が望んだから不倫が起きた」
という話ではありません。
でも、不倫が発覚したことで、
「私は本当は、どんな
夫婦関係がよかったんだろう?」
「私はずっと何を
我慢していたんだろう?」
「本当は、どんな人生を
生きたかったんだろう?」
ということを、初めて
考えざるを得なくなることがあります。
それまで、
「夫婦なんだから
これくらい我慢しなきゃ」
「妻なんだからちゃんとしなきゃ」
「家庭を守るためだから」と、
自分の望みを後回しにしてきた人ほど、
不倫という出来事によって、
その生き方に大きな
違和感を持つことがある。
「不倫が起きたのは、
自分がそう望んだから」
不倫されることを
望んだわけではなくて
「もっと幸せになりたい」
「好きなことをしたい」
「自分のしたいことを楽しみたい」
とかそういう自分のことで
何かを望んだと思うんですよね。
不倫という出来事をきっかけに
「私は本当はどう生きたいのか」を
もう無視できなくなることがあるから
それが手っ取り早かったってこと。
ここは、すごく大事な違いで
夫の不倫によって人生が壊れた。
だから、
「夫が変われば幸せになれる」
「夫が戻ってくれば元に戻れる」
と考えてしまう人が多いけど
でも、本当に取り戻したいものは、
「不倫されなかった過去」とか
「夫にまた愛されること」
ではないのかもしれない。
本当は、
もっと自分の気持ちを大切にしたかった。
もっと自由に生きたかった。
もっと自分の好きなことをしたかった。
誰かの機嫌を取る人生ではなく
自分で選びたかった。
本当は、そんな望みが
あったのかもしれないよね。
だから、これからの自分の
人間関係を変えていくために必要なのは、
「どうしたら好かれるか」ではなく
「どれだけ私のままで人と関われるのか」
を考えること。
「私はこれは嫌」
「私はこうしたい」
「今日は一人になりたい」
「それはできない」
「私はこういう関係でいたい」
そういう自分の感覚を、
まず自分がちゃんと知る。
そして、その自分を隠して
相手に合わせ続けるのではなく、
相手の気持ちも尊重しながら、
自分の気持ちも伝える。
無理なものは無理と言う。
助けてほしいときは助けてと言う。
嫌なことがあったら、
限界まで我慢して突然
離れるのではなく話し合う。
そうやって、自分も相手も
大切にできる関係を作っていく。
長く続く人間関係って、
「嫌われない人」が
作るものではないし
相手に合わせ続けられる人でもない。
自分を偽らなくても、
相手と関係を築ける人が作っていくもの。
だから、仕事も
友達も恋愛も夫婦関係も、
「長続きさせなきゃ」
とかいう思考で頑張るのではなく、
まず
「私はこの関係の中で、
自分らしくいられているか?」
と問い振り返り思考してみる。
もし答えが「NO」なら、
「どうして私は自分を出せないんだろう?」
「何を恐れているんだろう?」
「嫌われないために、
何を我慢しているんだろう?」
と、自分の中を見ていく。
そこには、
今の自分が作った問題ではなく
ずーっと昔から
持っていた思い込みとか
「こうしないと愛されない」
「こうしないと嫌われる」
っていう、
無意識のパターンが
隠れているかもしれません。
でも、それに気づいたら、
思い込みは思い込みでは
なくなるので変えていける。
今までと同じように
相手に合わせるのか。
それとも、自分の気持ちを
大切にしながら長期的目線で
良好な信頼関係を築いていくのか。
いつだって自分で
選び直すことができる。
人間関係が続かないことを
「私は人付き合いが下手だから」
「私は愛されないから」
とかっていう
自分の欠点にして
自分を責めておく理由を
用意しておかなくても良くて
もしかしたら今までは
自分らしくいられない方法で
人とつながろうとしていた
だけなのかもしれない。
だから私は、
「もっと好かれる自分になろう」
ではなく
「自分らしい自分のままで、
誰かとつながれる自分になろう」
と考えてほしいと思うんです。
そのほうが、恋人でも、
夫婦でも、友達でも、仕事でも、
自分がなんとなく無理をして
続けていくような関係ではなく
自分も相手も自分らしく楽に
快適で心地よくいられる関係を
育てていけるようになるからです。

